遊漁について考えてみる。

本格的にオフショアを始めてまだ1年足らずの私がこんな事を書くのもどうかと思いましたが、誤解を恐れずに書いてみます。

遊漁船にとって1番の集客ポイントは釣果です。
なぜなら釣り人は釣りをしにきているのでやはりここは最重要なポイント
船長の人がいい、雰囲気がいい、でも釣れない
では片手落ちで、私は長年小売の業界に身をおいてこのようなことを何度も経験しました。
接客がいい、お店の雰囲気もいい、でも買うものはないお店には自ずと人が遠のきます。
接客がいい、お店の雰囲気もいい、でもクソ不味い飲食店に誰がお金を払うでしょうか。
これは商売の原理原則であって、どの業界も基本的には同じだと考えます。
遊漁船で言えば、釣らせるということが基本機能であり、船長の人柄や雰囲気、船の設備などが付加価値となります。
ただ、すでに予約でいっぱいの人気船とそうでない船の差を埋めるのは非常に困難です。
なぜなら人気船は毎日のようにポイントに出て、乗りに来る人もプロ顔負けの熟練者が多い
一方でそうでない船はポイントに出る回数が少なく、乗客も不慣れな人が多い
何度か経験しましたが、船を流す位置が少しずれるだけで、目の前の船はバンバン魚をあげ、自船はノーヒットということがよくあります。
これは単なる運ではなく、確実に船長と釣り人の力量の差と考えます。
では、なんでもかんでもとにかく釣らせる船が本当に良いのでしょうか?
それは長期的な視点で見た時に、未来に釣りを残せるのかどうかという観点から考えてみます。
例えば産卵期の食いが立った魚を乱獲する。
例えば小さな魚まで乱獲する。
私たちは漁をしているわけではなく、釣りをしています。
釣果第一でなんでもかんでもとなってしまうとそれこそ将来自分たちの首を絞める結果になることは明白です。
私は専門家ではないので、魚の生態や、残存個体数などについては分かりかねますが、ビジネスとしての観点なら少しはわかるつもりです。
もちろん目の前の生活、お金というものも実際に出来なくなるようであればそういったことも必要かもしれませんが、結局は出船回数の違いにより圧倒的な経験の差を埋めることは困難です。
では、遊漁船はどこに着地点を持つのが良いのか、私なりの結論を出してみますと
1.お客様がいなかろうが、休みだろうがなんだろうがとにかく現場に出て圧倒的に釣らせる船にする
2.気の知れた仲のいい人達と週末だけの兼業遊漁船で、自分のペースで釣りをし普段は別の仕事で収入を得る
3.適度に釣らせ、釣った魚をバチバチに締めて最高の状態で釣り人に持って帰らせる船にする
特に3の場合は専業遊漁船と考えると、めちゃくちゃは釣れないけど、あの船に乗ったら持って帰った魚が美味い、釣れすぎた時は買取をしてもらえるという付加価値が生まれます。
私たちが目指したいのはそこです。
もちろん1の船に乗りたいですよ。
釣りもうまくなりたいですし。
でもその時はリリース前提のゲームフィッシングが良いかなとも思います。
実際に30年以上バス釣りをしてきて、オールレンジでやっていた頃は良い時100匹以上のバスを釣ることもありました。
しかしその結果、本来釣りという行為を楽しみに来ているのに釣れないとイライラするようになり、釣りが楽しくなくなりかけました。
そんな時に出会ったのがトップウォーターゲームにのみ特化したスタイルでした。
結果魚は以前よりも釣れなくなりましたが、釣りをしていてイライラすることもなくなり、釣りを通した釣り以外の時間も楽しめるようになりました。
私は魚を食べたいので、主には3の船に乗りたいです。
今のまま、待ちの姿勢では人気船が空いてない時の2番手、3番手でしかありません。
結果、狙わずして週末のみの兼業遊漁船となりますが、狙って兼業遊漁船をしている方と違い、いつ予約が入るか分からないから定職に就くのも困難です。
1人よりも2人、2人よりも3人、もっと多く
遊漁船は人数の大小でほとんど経費は変わりません。
それなら、多少の手間はあっても一回の出船でより多くの人数に乗ってもらえるに越したことはありません。
数を釣りたいばかりが釣り人ではありません。
釣った魚をより美味しく持ち帰り、ご自身や家族と食べることを楽しみにしている釣り人も多くいます。
私の父親がそうでした。
父は魚は好きなのに、自分の釣った魚は食べない人でしたが、家族が美味しいと言って食べるのを見るのが好きでした。
それが楽しそうというのもあり、私も釣りにどんどんついていくようになりました。
それを当たり前の世の中にしたい。
私たちのところに魚を多く入れていただかなくても結構です。
一緒に乗った方が貧果だったら分けてあげてください。
必要な匹数を超えたものだけで充分です。
あの船で釣った魚は今まで食べた魚よりも断然美味いぞ!
たくさん釣れた時は買い取ってもらえるぞ!
そういう付加価値を釣り人に提供出来れば、自ずとリピーターは増えるものだと思います。
私たちがお手伝いしたいのはこの部分です。
少しずつでも弊社の理念や目指す未来にご賛同いただける方から徐々にこの輪を広げていければと思います。
釣りで人生を豊かにする
LifeFishingJAPAN